town介護特集ページ

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群馬の介護雑誌(TOWN介護 2019.4号掲載文)
介護職にも分かりやすい勉強会「在宅循環器ケアを学ぶ会」を発足
訪問看護ステーション Iが主催する「在宅循環器ケアを学ぶ会」は、2018年10月から始まり2~3か月に1回のペースで多職種を対象とした約1時間の勉強会を開催している。
勉強会を始めたきっかけ
2017年に開かれた日本心不全学会学術集会において「超高齢化社会と心不全」という題目で、群馬大学の先生と共同で研究発表をしたことが、ひとつのきっかけになりました。団塊の世代が80歳を迎える2030年には、心不全の方が急増する「心不全パンデミック」と呼ばれる社会問題があり、これからどう看ていくのかというのが心不全学会の大きなテーマでした。私が発表したのは在宅での心不全療養の方をどのように支えるかという内容でした。学会で学んだことを地域の方へ伝えることは自分の役割だと感じました。ただ看護をするのではなく、多職種連携で介護の方にも知識や技術が必要になるので学ぶ場所がどこかないかと考えた時に、まずは自分でやってみようと始めたわけです。

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介護職の方に学びの場を提供したい
医療職(コメディカル)というのは基本的な知識が備わっているので、ケアするにあたっても雑誌や書籍など、自分から学ぶ機会を得られやすいのですが、介護職は医療的な知識への不安を皆さん抱えています。超高齢化社会という難しい時代に医療依存度の高い方の介護をするのが不安だということもあるように思います。その問題に対して自分ができることは、勉強会や研修会を開いて介護職の方にも学ぶ機会が得られるようにしていきたいと思います。特にケアマネジャーさんには来ていただきたいですね。やはり医療的な方をマネージメントしていく難しさがあると思いますし。自信を持って介護をしたいという気持ちで臨んいる方も多いので、そういう人たちが学べる場があればいいなといつも思うんです。
他の地域への広がりに期待
他の地域でも同じように介護職の方たちの学ぶ機会を考えるきっかけになるといいなと思いまいます。小さいエリアでもいいので、ひとつひとつの地域の拠点となるところがあって、学ぶ機会が今後増えていくことを期待しています。